001 はじめまして。一人親方組合です。
一人親方組合という、労働保険の特別加入団体を運営しています。
ですので、少しだけ、日本の社会保障制度に詳しいです。
毎年改正される社会保障制度や、社会保障制度の知らないと損すること、知っている人だけがお得なこと、それはおかしいぞということ、もっと改善できるのではないかということなども含めて、世の中が良くなるような提案や読者の役に立つTipsを書いていこうと思っています。
とりあえず今日は、「一人親方」の労災保険について説明します。
労災保険とは「労働者災害補償保険法」の略です。
つまり、労働者の災害補償を目的としている法律です。
ということは、原則、一人親方は労災保険の対象とはなりません。
なぜなら、一人親方は事業者であって労働者では無いからです。
とはいえ、一人親方は事業者であっても労働者と同様に労務を提供している場合があるので、一定の業種については労災保険の「特別加入」を認めています。
代表的な一人親方は「建設業」「運送業」などです。その他、林業、鍼灸師、柔道整復師、俳優、声優、自転車での配送業(ウーバーイーツ等)も一人親方として特別加入できます。
一人親方が労災保険に特別加入したらどうなるか?
労働者と同様に、仕事中と通勤途上のケガについて労災保険から給付が受けられます。
療養補償給付
休業補償給付
障害補償給付
傷病補償給付
遺族補償給付
葬祭費
介護補償給付
などです。とにかく、労災保険の給付は手厚いです。
気になるお値段(保険料)は、格安です。
公的保険になるので、大数の法則とやらで保険料を低くすることが可能なのです。また、保険料のほぼすべてが給付に充てられるため保険料を低く抑えることも可能となっています。
と、今日はいい話ばかりで終わりにします。